産後の肥立ち(回復) ~整骨院ファースト~【東住吉区・針中野・駒川中野】
2016年01月8日 | ひめトレ, ブログ, 骨盤矯正 |
日本には、昔から『産後の肥立ち』という言葉があります。
何のことか分からない方も多いかもしれませんね。
産後の肥立ち…それは、産後の体調を表す言葉なんです。
例…『産後の肥立ちが良い』とか『産後の肥立ちが悪い』といったようにね。
簡単に言うと『産後の回復具合』のことですね。
では、具体的に解説していきましょうか。。。
☆『産後の肥立ち』
産後の女性の身体は、妊娠~出産という大きな変化を経験しています。
その大きな変化を受けた身体を出産以前の状態に戻して(回復して)いく事を『産後の肥立ち』と呼んでいます。
具体的に、どう戻っていくかというと、、、
・大きく膨らんでいた子宮が元の状態に戻ろうとする『子宮復古』
・子宮復古の際、子宮が収縮します。その時に生じる『後陣痛』
・出産時などに生じた傷などにより、産道や子宮などから生じる出血や分泌物による『悪露』など。。。
☆『産後の肥立ち』が悪い状態とはどんな事か?
産後の身体が、元の状態まで回復する期間 (産後6週間~8週間の時期) を産褥期と言います。
この産褥期になかなか体調が戻らない、体調が悪い状態が続くことを『産後の肥立ちが悪い』と言います。
では、どんな症状があるのか見ていきましょう。
・『腰痛』
妊娠~出産にかけて、ホルモンのバランスにより骨盤がゆっくりと開いていきます。
そして、お産を終えるとホルモンが妊娠以前の状態へと戻ってきますので骨盤も元の状態へと戻ろうとします。
その際、元の状態へと戻りにくい場合に腰痛が出たり座った時にお尻の骨が痛く感じるような症状も出てくる事があります。
・『子宮復古不全』
膨らんでいた子宮が、なかなか元の大きさまで戻らない状態をいいます。
・『乳腺炎』
乳腺に母乳が溜まってしまい、炎症を起こしてしまっている状態をいいます。ひどい場合は、化膿を伴う事もあります。
・『産褥熱』
子宮や産道に存在する傷口から細菌感染を引き起こし、高熱が出る事を言います。
・『産後鬱』
気分の落ち込み、食欲減退、集中力の低下、家族への愛情喪失、不安感、などの精神的な状態を言います。
精神的なコントロールが出来ない状態にありますので、周囲の理解と適切な治療が必要となります。
酷くなると育児放棄や虐待、自傷・自殺行為に発展する恐れのありますので、周囲の方も理解し注意しておく必要があります。
現在では、約10%~20%の方が発症しているというデータもあるそうです。
☆『産後の肥立ちを良くする』ためには、どんな事をすれば?
産後の肥立ちを良くることは、お母さんだけでなく子供の健康や精神状態にも良好に働きかけます。
子供の精神状態は、お母さんや家族の精神状態を写す鏡の様なモノです。
ですので、家族全員の心身の健康を育てる意味で重要なポイントですね。
・しっかりとした休息をとる
・食事のバランスに気を付ける
特に、ビタミン、タンパク、カルシウムなどのミネラル、鉄分は不足しやすくなります。
・家族や頼れるサービスを利用する
家族が近くにいる場合は頼ってみてもいいんじゃないでしょうか?一人で抱え込むとしんどいでしょう。
利用できるサービスも多少の出費にはなりますが、引き換えに健康を受け取れるならそれもいいでしょうね。
・産後のケアもシッカリと
骨盤のベルトの使用、骨盤体操、軽い運動、などなど出来る事から始めてみるのもいいでしょう。
特に、産後は骨盤底筋群と呼ばれる下腹部の大切な筋肉が弱っているので腰痛や尿漏れなどの症状が出てしまいがちです。
骨盤底筋群を強化する運動(ひめトレなど)をして調節していきましょう。